■草加小史
草加市は東京湾から直線にして北へ約20キロの地点にある人口22万人の都市であります。
しかし、今から5、6千万年前には関東平野は魚が泳ぐ海の底にありました。
長い間、海進・退を繰り返し、縄文時代中頃より次第に陸地になり、その後、弥生時代に入り今の東京湾の原型が出来ました。
台地で暮らしていた人々が水田耕作の為に低地に下りてきて、草加地方に住みついたといわれています。
「草加」という地名は湿地帯に「草を束ねて加えて」人々が通る道を作ったので「草加」といわれたと伝えられています。
■草加せんべいのお話
「せんべい」と言えば草加と言われるほどに全国的に有名になった草加市ですが、古くから草加地方は「米どころ」といわれ、日本の「米」文化のなかで香ばしい味と香りが江戸の庶民に親しまれ、今日の「草加煎餅」を生み出した要因だと言われております。 草加せんべい」は江戸の昔、大名行列の頃、日光街道の草加の茶店で「おせん」というお婆さんが「おだんご」をつぶし燥して焼き、香ばしい醤油をつけたのが道行く人々の好みに合って広まったといわれております。
■草加の松並木
旧日光街道の神明6丁目橋付近から旭町南端までの約11.5キロの間には、約600本の松が植えられています。 綾瀬川をバックにした景観は江戸の昔から「草加の松原」とよばれ街道の名物でした。 今では、並木のあいだに遊歩道や太鼓型の百代橋があり、市民の憩いの場となっております。 昭和62年10月には「日本の道百選」に選定され、名実ともに草加のシンボルとなっております。
平成24年5月 東京スカイツリーの634mを記念して、34本の松を増殖し634本(むさしの松)としました。
「草加物語」は、草加亀楽煎餅本舗の登録商標です。